餞別の品の定番は?
餞別は転勤や退職、引っ越しで職場を離れる人へ、見送る側から渡す品です。去る側が配る菓子折りとは向きが逆で、用意するものも変わります。ここでは品物を贈る場合の選び方を整理します。
| 品物 | 価格帯の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 花束・アレンジメント | 3,000〜6,000円 | 送別会の席で渡すとき |
| カタログギフト | 3,000〜10,000円 | 好みが読めないとき |
| 名入れのペン・グラス | 3,000〜6,000円 | 記念に残したいとき |
| 菓子折り・コーヒーのギフト | 2,000〜4,000円 | 荷物を増やしたくない相手に |
| タオル・ハンカチ類 | 2,000〜4,000円 | 実用品でまとめたいとき |
| 入浴剤・リラックス用品 | 2,000〜4,000円 | 相手を選ばず渡せる |
| 寄せ書き・メッセージカード | — | 品物に添えるとき |
部署で集めるなら一人あたり500〜1,000円、個人で渡すなら3,000〜5,000円が目安です。連名のまとめ方は連名で贈るときの名前の書き方を参照してください。※価格は目安です。
選ぶときのポイント
・荷物になるものを渡さない
転勤や引っ越しを控えた相手は、これから荷造りをします。大きな置物や重い品は、そのまま運ぶ手間として残ります。
・その日に持ち帰れる大きさにする
送別会の席で渡すなら、電車で持ち帰れる範囲に収めます。花束は大きいほど扱いに困るため、小ぶりのアレンジメントのほうが親切です。
・目上の相手には品物で渡す
現金や商品券は金額がそのまま伝わるため、上司にあたる相手には向きません。品物にしておくほうが受け取りやすくなります(上司へのプレゼントの選び方)。
・名入れは相手が使う見込みがあるときだけ
名前が入ると譲ることも交換することもできません。長く使ってもらえる確信がないなら、消えものに替えるほうが確実です。
・退職の理由によって扱いを変える
栄転や定年であれば祝う形で問題ありませんが、本人が事情を語っていない場合は「お祝い」を前面に出さないほうが無難です。表書きも「御餞別」より「御礼」が収まる場面があります(贈り物で避けたほうがよい品物)。
・寄せ書きは品物と別に用意する
金額をかけなくても形になり、荷物にもなりません。品物と組み合わせると、部署としてのまとまりが伝わります。
餞別を予算別に選ぶ
個人で渡すか、部署でまとめるかで金額が変わります。
| 予算 | 渡し方 | 品物の例 |
|---|---|---|
| 一人500〜1,000円 | 部署で集めて連名 | 花束、カタログギフト |
| 2,000〜3,000円 | 同じチームの個人から | 菓子折り、入浴剤 |
| 3,000〜5,000円 | 世話になった相手へ個人で | 名入れの品、コーヒーのギフト |
| 5,000〜10,000円 | 部署全体でまとめて | 花束と記念品の組み合わせ |
個人で高額なものを渡すと、他の人が渡しにくくなります。金額を厚くしたいときほど連名にしておくほうが、受け取る側も気を遣わずに済みます。
渡し方・マナーの注意点
最終出社日までに渡す
渡すのは送別会の席か、最終出社日の終業前が目安です。当日は挨拶回りで慌ただしくなるため、直前に渡すより少し前に時間を取ってもらうほうが確実です。送別会があるなら、その場で代表者からまとめて渡す形が自然です。
のしを付ける場合は紅白の蝶結びに「御餞別」と表書きします。目上の相手には「御礼」としたほうが収まる場面もあり、判断に迷うなら表書きなしの簡素な包装でも構いません(のしの表書きと渡し方の基本)。部署でまとめるなら「〇〇部一同」とします。
去る側が職場へ配る菓子折りとは、用意する人も品物も別です。自分が離れる立場になったときの選び方は退職の挨拶の菓子折りにまとめています。異動先が同じ社内であれば、後日あらためて顔を合わせることもあるため、重すぎない品にしておくほうが双方とも気楽です。
