取引先への手土産の定番は?
訪問先の人数も好みも分からないまま、社名を背負って選ぶことになるのが取引先への手土産です。ここでは失敗しにくい定番と、場面ごとの金額の目安をまとめます。
| 品物 | 価格帯の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 個包装の焼き菓子詰め合わせ | 3,000〜5,000円 | 人数が読めなくても対応できる定番 |
| 老舗の和菓子 | 3,000〜5,000円 | 年配の役職者が多い相手先 |
| 有名店のバウムクーヘン | 3,000〜4,000円 | 分けやすく日持ちする |
| 個包装のせんべい・おかき | 3,000〜4,000円 | 甘いものが苦手な相手に |
| ドリップコーヒー・紅茶 | 3,000〜4,000円 | 各自の休憩時間に飲んでもらう |
| 自社の地域の銘菓 | 3,000〜5,000円 | 遠方から訪問するとき。話題にもなる |
| 常温の高級菓子 | 5,000円前後 | 重要な商談、初回の訪問 |
| お詫びの品 | 3,000〜10,000円 | 謝罪訪問。掛け紙の形式が変わる |
取引先への訪問では3,000〜5,000円程度が相場とされます。謝罪に伺う場合は3,000〜10,000円程度と幅がありますが、高額すぎると相手に気を遣わせるため上げすぎないことが大切です。※価格は目安です。
手土産を選ぶときのポイント
・個包装で人数に融通が利くものを選ぶ
訪問先の部署に何人いるかは分かりません。個包装なら人数が想定と違っても、そのまま配ってもらえます。
・常温で日持ちするものにする
要冷蔵のものは相手の冷蔵庫を占有させてしまいます。すぐに配れない場合も想定して、日持ちする常温品を選びます。
・相手先の近所で買えるものは避ける
訪問先の最寄り駅で買った品だと、間に合わせの印象になります。自社の地域の銘菓や、相手の商圏にない店のものを選ぶと意図が伝わります。
・切り分けが必要なものは選ばない
取り皿やナイフを相手先に用意させることになります。ホールケーキや大きな羊羹は避けます。
・匂いの強いものは持ち込まない
オフィスに香りが残るものは敬遠されます。役員応接に通されるような改まった場面ほど注意が必要です。
・かさばらないサイズにする
移動中に持ち歩くことになるうえ、応接室でも置き場所を取ります。片手で持てる大きさが目安です。
取引先への手土産を予算別に選ぶ
訪問の目的と、相手との関係の深さで予算感が変わります。
| 予算 | 品物の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2,000〜3,000円 | 個包装のクッキー、コーヒー | 定例訪問や打ち合わせの機会に |
| 3,000〜5,000円 | 百貨店の焼き菓子、老舗の和菓子 | 通常の商談・初回訪問で最も一般的 |
| 5,000〜10,000円 | 高級菓子、産地の特産品 | 重要な契約や謝罪訪問 |
| 10,000円以上 | — | 社内規定で受け取れない企業もある |
企業によっては、一定額を超える贈答品を受け取れない規定を設けています。金額を上げるほど誠意が伝わるわけではないため、相場の範囲に収めるほうが結果的に受け取ってもらいやすくなります。
渡し方・マナーの注意点
応接室で挨拶を終え、商談に入る前に渡す
渡すタイミングは、応接室に通されて名刺交換と挨拶が済み、本題に入る前が最も自然です。受付や廊下で渡すのは避けます。会食の場に持参した場合は、食事が終わって見送られるときに渡すのが基本です。取引先が店舗や事務所を新しく構えた場合は用途が変わるため、開店・開業祝いの選び方を参照してください。
複数名で訪問する場合は、こちら側で最も立場が上の者が、相手側で最も立場が上の方へ手渡します。担当者同士でやり取りするのではない点に注意が必要です。紙袋から品物を出し、表書きが相手から読める向きにして両手で差し出します。空いた紙袋は畳んで持ち帰ります。
改まった訪問では、のし紙を付けておくと目的と贈り主がはっきり伝わります。水引は紅白の蝶結びで、表書きは「御礼」や「御挨拶」を場面に応じて使い分けます。謝罪に伺う場合だけは形式が変わり、のしのない紅白の結び切りの掛け紙に「お詫び」「深謝」と書きます。詳しくはのしの表書きと渡し方の基本を参照してください。
