内祝い・お返しは必要?
お祝いをいただいたあと、返すべきかどうかで迷う場面があります。内祝いはもともと身内の慶事を分け合う習慣で、現在はお返しの意味で使われることがほとんどです。ここでは用途ごとの目安を整理します。
| いただいたお祝い | お返しの名称 | 時期の目安 |
|---|---|---|
| 結婚祝い | 結婚内祝い | 挙式後1か月以内 |
| 出産祝い | 出産内祝い | 生後1〜2か月ごろ |
| 新築祝い | 新築内祝い | 入居後1〜2か月以内 |
| 入学・就職祝い | 基本は不要 | 本人からお礼を伝える |
| 職場から連名で | 個包装の菓子を配る | 1か月以内 |
| ちょっとした贈り物 | 品物のお返しは不要 | その場でお礼を伝える |
披露宴に出席してもらった場合は引き出物がお返しにあたるため、別に内祝いを用意する必要はありません。
品物を選ぶときのポイント
・消えものを基本にする
菓子、コーヒー、洗剤のように使えばなくなる品が定番です。形に残る品は好みが分かれるうえ、お返しとして受け取る側の負担にもなります。
・相手の家族構成に合わせる
単身の相手に大きな詰め合わせを送ると持て余させます。人数が読めないときは、小分けにできるものを選んでおくと扱いやすくなります。
・職場から連名でもらったら個包装を配る
一つの品を返しても分けられません。人数分に分かれる個包装の菓子を用意し、休憩室などで配る形にすると全員に行き渡ります。
・いただいたものと同じ品は返さない
同種の品をそのまま返すと、受け取りを断ったように見えることがあります。用途の違うものを選んでおくほうが自然です。
・いただいた以上に高価なものは返さない
上回る品を返すと「受け取れない」という意思表示に見えてしまいます。いただいた品の半額程度を目安にする考え方が一般的ですが、地域や家庭によって違います。目上の相手に金券を返すのも避けたい形で、判断の基準は贈り物で避けたほうがよい品物にまとめています。
・手紙かカードを添える
品物だけを送ると事務的に見えます。短くても礼状があると、いただいた側の気持ちが伝わります。
お返しが不要な場面もある
すべてのお祝いに品物を返す必要はありません。
| 場面 | 対応 | 理由 |
|---|---|---|
| 披露宴に出席してもらった | 引き出物で足りる | 引き出物がお返しにあたる |
| 親やごく近い身内から | 不要なことが多い | 援助の意味で贈られている |
| 入学・就職のお祝い | 本人がお礼を伝える | 子どもへのお祝いは返さない慣習 |
| 相手が「お返しは不要」と言った | 礼状か電話で伝える | 言葉どおりに受け取ってよい |
| 少額のちょっとした贈り物 | その場でお礼を伝える | 返すとかえって気を遣わせる |
迷ったときは、品物を用意するより先に礼状や電話でお礼を伝えます。連絡が遅れるほうが印象に残るため、届いたことの報告は早いほうが確実です。受け取り自体を辞退したい場合の伝え方は贈り物を辞退したいときの断り方にまとめています。
渡し方・のしの注意点
用途によって水引を使い分ける
結婚内祝いには紅白の結び切りを使います。一度きりであってほしいお祝いには、ほどけない結び切りを用いるためです。出産内祝いや新築内祝いは、何度あってもよいお祝いにあたるため紅白の蝶結びを使います。表書きは「内祝」とし、名前は結婚内祝いなら新姓、出産内祝いなら子どもの名前を入れるのが一般的です。
お返しには内のしを使うことが多くなっています。品物に直接のしをかけて包装紙で包む形で、お返しであることを控えめに伝えられるためです。内のしと外のしの使い分けはのしの表書きと渡し方の基本で詳しく扱っています。
配送する場合は、相手の在宅時期を確認してから手配します。出産直後や引っ越し直後は不在がちで、生ものは受け取りが遅れると傷みます。いただいたお祝いの品選びについては、結婚祝いのプレゼントの選び方や新築祝い・引っ越し祝いの選び方もあわせて参考にしてください。
